健康や美容にも効果があると言われているはちみつは、日本でも人気の食材です。普段はとろみのあるはちみつですが、ある条件下で白く固まってしまったり固形物が沈殿してしまうことがあります。
このような現象を、はちみつの「結晶化」といいます。今回は、はちみつの「結晶化」の原因と手軽で意外な戻し方をご紹介いたします。
「結晶化」の原因
結晶の正体は「溶けきれなくなったブドウ糖」です。はちみつの主成分であるブドウ糖が結晶となっているだけなので、はちみつ自体の成分は変わっておらず、そのまま食べても問題はありません。結晶化の原因には、主に以下の3つの点が関わっています。
気温が低い
ブドウ糖は温度が低くなると溶けにくくなる性質があります。その他の条件によっても変わってきますが、気温が14~15℃が以下になると結晶化が進むと言われています。この温度以下になると、季節に関わらず結晶化が起こる可能性がでてきます。
振動が与えられる
はちみつに振動を与えられると、空気中の不純物がはちみつの中にに入り込んでしまいます。この不純物を核としてブドウ糖の結晶化が起きてしまうため、なるべく振動を与えない場所に保管しましょう。
ブドウ糖や花粉が多く含まれている
結晶の正体は「ブドウ糖」であるため、ブドウ糖が多く含まれていることが大きな原因ではありますが、同時に結晶化している部分には花粉が多く含まれていることも明らかになっています。そのため、加工はちみつや精製はちみつよりも純粋はちみつの方が結晶化しやすいと言われています。
※加工はちみつ…水あめやショ糖を加えたはちみつ
※精製はちみつ…ミネラルやビタミン、匂いや色などを取り除いたはちみつ
結晶化を戻す方法
結晶化したはちみつは温めることで元の液体のはちみつに戻ります。しかし、温度が60~65℃以上になると蜂蜜の中に含まれるビタミンなどの栄養素が壊れてしまうため、一定の温度で温め続けることが重要です。結晶化したはちみつを液体に戻す方法をいくつかご紹介します。
炊飯器の保温機能を使う
結晶化したはちみつを液体に戻す方法の中で、湯せんなどはさまざまなメディアで紹介されていますが、炊飯器の保温機能もとても簡単な方法なのでぜひ試してみてください。
手順としては、炊飯器の釜に薄く水をはり、保温ボタン(もしくは温めなおし)ボタンを押すだけ。早ければ1時間前後で元に戻ります。実際に結晶化したはちみつで試してみたところ、簡単に液体に戻りました。
この方法の注意点は、炊飯器の保温温度を確認しておくことです。メーカーによっては保温温度が70℃以上になってしまうものもありました。保温温度が65℃を超えないかを確認してからお試しいただければと思います。
湯せん
50℃~60℃のお湯で湯せんを行うのも簡単な方法の1つです。しかし、温度を一定に保つのに手間がかかってしまう点が少し面倒です。
カイロ
使い捨てカイロを使うのも方法の1つです。はちみつの容器を使い捨てカイロで包み、その周りをタオルなどで覆って保温すると熱が逃げにくくなります。
湯せんよりも温度管理が簡単な方法ではありますが、細かな温度調整ができないため、時間がかかってしまう可能性があります。
まとめ
今回は、結晶化したはちみつを液体に戻す意外な方法として「炊飯器の保温機能」をご紹介しました。炊飯器の保温温度を確認の上、みなさんも試してみてください。
また、結晶化したはちみつをそのままパンに塗って、シャリシャリの触感を楽しむのも面白い食べ方かもしれません。
また、いろいろなはちみつ製品を楽しみたい方に、はちみつ酒「meadol(ミードル)」はおすすめです。国産はちみつを100%使用した上品で繊細な味をご堪能ください。ギフトとして贈れば、大切なあの人もきっと喜んでくれるはず…。
honeyboy&co.の公式ホームページはこちらから
今回紹介したmeadolについてはこちらのボタンからご覧ください。