健康食品としても話題の蜂蜜ですが、1歳未満の乳児に与えてはいけない食品として厚生労働省と消費者庁が注意をうながしています。
今回は乳児に蜂蜜を与えてはいけない理由と、妊娠中・授乳中の方が蜂蜜を食べてもよいのかについて解説します。
乳児に蜂蜜を与えてはいけない理由
乳児に蜂蜜を摂取させてはいけない理由は、蜂蜜に混入していることのあるボツリヌス菌の影響で乳児ボツリヌス症を患わせてしまうかもしれないからです。
ボツリヌス菌とは
ボツリヌス菌は土壌や海や川などの自然界に広く分布している菌で、発芽・増殖の際に強い毒素を放出します。この毒素は自然界の毒素の中で、最強の毒力があると言われています。
また、ボツリヌス菌は「芽胞」と呼ばれる殻のようなものを作るため、100℃で10分加熱しても完全に殺菌することができないほど熱に強い性質を持っています。
※毒素そのものは80℃で30分、もしくは100℃で10分加熱することで毒力を失います。
乳児ボツリヌス症とは
腸の発達した成人は、ボツリヌス菌の芽胞を摂取しても、悪影響が引き起こされることはないのですが、腸が未発達である乳児が芽胞を摂取すると、腸管内でのボツリヌス菌の定着と増殖が起こりやすいとされています。
そのため、芽胞で汚染された食品を乳児が食べると、腸管内で発芽、増殖して、毒素を産生して乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
日本での乳児ボツリヌス症例は、1990年~2017年までの間に25例が報告されています。
そのうち, 蜂蜜の摂取による感染は2017年東京都での症例1例のみで, そのほかの24例はすべてその他の要因でボツリヌス菌の胚芽を摂取したとされています。
蜂蜜による乳児ボツリヌス症の発症はまれな事例ではありますが、1歳未満の乳児に蜂蜜を与えてはいけません。
症状
乳児ボツリヌス症を発症すると、数日間の便秘、全身の筋力低下、元気がなくなる、哺乳力の低下、泣き声の変化、首が座らなくなるといった症状を引き起こすことがあります。
ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
妊婦・授乳中の方は食べても大丈夫?
妊婦・授乳中の方が蜂蜜を食べても問題はありません。
妊娠中や授乳中の母親がボツリヌス菌の芽胞を摂取したとしても腸は発達しているため、腸内でボツリヌス菌が発芽・繁殖したり、毒素がへその緒や母乳を通して赤ちゃんに影響を与えることはありません。
蜂蜜は糖度が高いため、食べすぎると太ってしまいますが砂糖などに比べるとエネルギーになりやすく、カルシウムやビタミン、葉酸、鉄分、ニコチン酸などの栄養素も多く含まれているためカロリーを抑えながら栄養を摂取できます。
ただ、マヌカハニーやプロポリスなどの特別なはちみつ製品は、確実に安全だと言える研究結果も出ていないのが現状です。危険性は示唆されていませんが、心配な方は産婦人科等の医師に相談されるのが良いかと思います。
マヌカハニーについての記事はこちら。
まとめ
今回は、乳児ボツリヌス症と妊婦・授乳中の方の蜂蜜の摂取について詳しく解説しました。乳児に蜂蜜を与えるのはNG、妊娠中や授乳中の方は食べても問題ないとご理解いただければと思います。
妊娠・授乳中はなにかとストレスがたまる方も多いかもしれません。妊娠中・授乳中のアルコール摂取はNGですが、卒乳後の楽しみとしてハチミツ酒「meadol(ミードル)」をオススメします。
長く我慢した後の最初のお酒に、「meadol」を飲みながら上品で特別な時間を過ごしてみませんか?
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