Honey

ハチに刺された !? 症状と対処法 !

ハチに刺されるとアナフィラキシーショックを起こし最悪の場合は死に至る。

一度はそんな話を耳にしたことがありますよね。

 

とても怖いものですが、もしもの時の為にアナフィラキシーショックを含め症状や対処方法を正しく理解しておく必要があります。

そこで今回は
蜂に刺されることで起こるアレルギー反応やアナフィラキシーなどの症状、そして対処方法について詳しくご紹介します。

人間を刺すハチ

まず人間を刺すハチの種類ですが大きく分けて以下の3種類です。

ハチに刺されることで起こる症状

① ハチの毒による症状

アレルギーではなくハチ毒によるもともとの症状局所反応と言います。

局所反応の症状はその名からも分かるように、刺された場所の周辺で発症します

軽い痛みやかゆみ、腫れなどを発症します。多くの場合、刺されてから数日以内に症状は治ります。

②アナフィラキシー等アレルギー反応

ハチ毒によるアレルギー反応は、一度ハチに刺されハチ毒に対して抗体ができている人、もともとハチ毒に対してアレルギーをもつ人、不運にも大量のハチ毒を摂取してしまった人に起こります。

ハチ毒由来の局所反応に対しアレルギー反応による症状は全身反応と言います。

いわゆるアナフィラキシーはハチ毒アレルギーの中でも特定の症状が短時間で起こる重度の症状です。

ハチ毒アレルギー症状の多くは、体内にハチ毒に対する抗体ができた後、すなわち2回目以降にハチ毒が入ったとき引き起こされます。

しかし、ハチ毒にもアレルギー反応を起こすきっかけ物質であるヒスタミンが少量含まれていることから、多量のハチ毒が同時に体内に入った場合、初めてのハチ刺されでもアレルギーの症状を起こすこともあります。

過去に刺され全身反応(アレルギー反応)を起こした人は、50〜60%の確率で前回よりも重症化します。この重症化率は、3〜5年空けば35%、10年空けば25%と、時間が経つほど低下します。また、再度刺れるまでの期間が短いほどアナフィラキシーを起こす可能性が高くなります。

重度のアレルギー反応であるアナフィラキシーは刺された人の約10~20%で起こると言われています。

刺された時の対処法

①全身アレルギー反応の兆候が見られる場合

以下の症状は全身アレルギー反応の兆候である可能性があり、該当する場合症状が急変する可能性がありますので直ちに救急科を受診しましょう。

・不安感、ピリピリ感、および浮動性めまい
・全身のかゆみおよびじんましん
・唇や舌の腫れ
・喘鳴および呼吸困難
・虚脱および意識消失

②全身アレルギー反応の兆候が見られない場合(局所反応への対処法)

①まずその場から離れる

刺したハチから興奮物質が周囲に撒かれ周辺にいるハチが攻撃してくる可能性があります。できる限りその場から離れましょう

②毒針を取り除き、傷口を強く絞りながらよく洗い流す

鋭くないもので患部を優しくこすって毒針をそぎとりましょう

ピンセットでは毒袋を壊してかえって症状を悪化させる恐れがあるので避けた方がいいです。毒針を取り除いたら、刺された傷口を強く絞りながら流水でよく洗い流しましょう

③患部を冷やす

針が取り除けたら、冷水等で冷やし、毒の吸収を遅くしましょう。また、冷やすことで痛みを緩和することができます。

④患部を持ち上げる

刺し傷の部位によっては、部位の位置を高くすることで腫れを和らげることもできます

⑤抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏を塗る

これらを塗ることでかゆみと腫れを和らげることができます。

 

【参照資料】
・「アナフィラキシーガイドライン」一般社団法人 日本アレルギー学会
https://anaphylaxis-guideline.jp/pdf/anaphylaxis_guideline.PDF

・「蜂毒アレルギーの臨床」獨協医科大学 内科学(呼吸器・アレルギー)平田博国 石井芳樹https://dmu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1246&item_no=1&attribute_id=21&file_no=1(注意:URLクリックと同時に資料PDFのダウンロードが開始されます)

まとめ

ハチに刺された際は冷静に症状を確認し、適切な対応をとることが重要です。

もしはじめからハチに刺される可能性が高い場所へ行く際は、携帯型のアドレナリン注射を持っていくのもいいでしょう。

ここまで読んでくださり有難うございます!

当WEBメディアは「蜂」「ハチミツ」「ハチミツのお酒(ミード等)」などハチミツ関連の事柄を中心に記事を取り上げています。

是非、他の記事もチェックしてみだください!